聖路加国際病院 整形外科医長 辻壮市 医師
木津先生とは、今から15年ほど前から、お互いの専門分野の適応症と診断した患者さんを紹介しあったり、様々な症例についての意見交換をしています。たとえば、KIZUカイロプラクティックに来院した患者さんにMRIやレントゲン等の精査の必要があれば当方の病院に紹介いただいています。当方の病院に通院されている患者さんにもカイロプラクティック治療が必要と思われる場合には「KIZUカイロプラクティック」をご紹介させていただいています。整形外科の治療は、例えば膝が痛いならば膝を診て、股関節が痛い時は股関節を診る。その痛みの部位にフォーカスした治療になりますが、カイロプラクティックでは、たとえば膝が痛いと言っても、股関節や腰や足関節など、連動するすべての機能をチェックして、その痛みの原因を取り除く施術が行われます。痛みの原因を取り除くための相関関係を理解している木津先生のカイロプラクティック理論は、信頼して患者さんに推薦できると思っていますし、実際にめざましい治療効果を得られた患者さんも多数いらっしゃいます。
残念なことですが、整形外科に来院してくる患者さんの中には、自力で歩くのも困難なほど病状が進行していて、いわゆる「よれよれ」の状態になっている例が多くあります。一方で、カイロプラクティック治療に来院している患者さんには、変形性疾患の徴候が見られても手術が必要なレベルまで病状が進行していない方が多数いらっしゃるようです。そうした初期症状のうちに、病気に対する正しい情報を理解していただくために、2013年10月にはKIZUカイロプラクティック主催の「変型性疾患」の無料セミナーを開催して、最新の手術法や術後のこと、そして変形性疾患に関する予防法やリハビリなどについて講演させていただきました。
これからも木津先生とは、お互いの専門分野を活かした地道な活動を通じて、ひとりでも多くの患者さんが痛みのない生活を送れるように努力していきたいと思っています。
脳神経外科医 医学博士 売野智之(府中・寿町クリニック)
木津先生には、2017年から私の脳神経外科クリニック(府中市:寿町クリニック)で非常勤カイロプラクターとして働いて頂いております。そのきっかけになったのは。2016年に先生が開催した臨床30年記念講演「座り方の原則」を聴講したことでした。この講演には、200名以上の方が参加され、中には多くの医師も参加されていました。この日、私は先生の姿勢のプロとしての見識と研究熱心な姿勢、情熱を目の当たりに致しました。それ以来、夫婦ともども定期的に施術を受けることようになりました。先生の知識とテクニックはもちろんのこと、何よりその効果に毎回驚きを覚えました。
そして、この経験を私のクリニックの患者さんのも経験してほしいと考え、まずセミナーを開催して頂きました。クリニックにいらっしゃる患者さんの多くは、ストレートネックによる緊張型頭痛に悩まされています。このセミナーをきっかけに、先生には非常勤講師として、主に頭痛外来にいらっしゃる患者さん向けに施術をお願いしております。そのストレートネックを改善させるために、施術の中で行われているのが、「筋膜フォーカスリリース」です。実際に、ストレートネックによる緊張型頭痛で通院され、服用による治療をしていた患者さんの多くは、先生の施術により本人が感じる痛みの軽減や消失はもちろん、レントゲン上でも改善が確認されています。緊張型頭痛のみならず、腰痛などの症状でいらっしゃる患者さんも改善の一途をたどっています。 患者さんからは喜びの声をいただき、先生の予約は毎回いっぱいです。そして現在、共同で進めている臨床研究があります。それは「ストレートネック」についての研究です。私どもの脳神経外科には、首の異常を訴える患者さんが後を絶ちません。そのような患者さんは、頚椎の正常なカーブが消失しストレートネックになっている事が、レントゲン検査で認められています。この障害は、脳神経外科にとっても近年の課題でもありました今後も、クリニックにいらっしゃる患者さんの治療を通じて、先生との共同研究を進めていきたいと思っております。
ただ、カイロプラクティックはアメリカやイギリス、EU諸国等の40カ国において法制化されている一方、日本ではいまだに法制化されていません。しかしながら、私や私のクリニックの患者さんは先生の施術を経験してその効果を実感しており。 私自身研究熱心な先生の治療理念に深く共感しているのは事実です。そこで、先生に脳神経外科が集まる学会にもご参加いただき、多くの脳神経外科とこのストレートネックについてもディスカッションをしていただいております。 今後もお互いその治療理念を共有し、患者さんへの治療貢献を広く行っていきたいと考えております。
最後になりますが、忘れられない施術の思い出をひとつ。先日、小学生に娘が後方でんぐり返しの際に首を痛め、急性捻挫を起こしました。痛みのため首はどの方向にも動かなくなって曲がりはじめ、徐々に悪化して行きました。身動き一つできないほどひどく、医師でも手がつけられないような状態でしたが。木津先生の施術を一部始終拝見して、その知識・技術・経験は誰にも真似ができないと感じました。帰途、この施術をぜひ、広く世に伝えてほしいと祈願した次第です。
よしき皮膚科クリニック銀座 院長 吉木伸子先生
今から15年以上前、知人に紹介されて患者としてKIZUカイロプラクティックの治療を受けたことが木津先生と初めて出会ったきっかけでした。
その時の私は妊娠中の妊婦でした。木津先生の治療を受けてからは、産前産後がとても楽になったことを鮮明に覚えています。それ以来、私自身だけではなく家族も、木津先生にお世話になっています。
また、「よしき皮膚科クリニック」に来院される患者さんの中で、筋骨格系の疾患で悩んでいる方(腰痛、膝痛、慢性的な肩凝り、骨盤の歪みや姿勢の問題等)にも、積極的にKIZUカイロプラクティックの治療を紹介しています。
このような疾患は、投薬だけで治るようなものではなく、用手的治療が必要と考えているからです。私の考えでは、カイロプラクティックの治療は、患部の「痛み」の除去だけを目的にするのではなく、連動するすべての機能をチェックして、その痛みの原因を取り除く施術を行っているように捉えています。
木津先生は西洋医学とカイロプラクティックの複合治療にも熱心に取り組んでいて、皮膚科疾患の患者さんにカイロプラクティックの施術を行うことによりどのような変化がでるのかを研究したいと申し出ていただいたりしています。たとえば、このような取り組みがありました。
カイロプラクティックの施術により、免疫力を改善して皮膚科領域の患者さんの症状の変化をみるという治験でした。よしき皮膚科クリニックの一部のスペースをカイロプラクティックの治験として使用するというとても面白い試みで、約半年間、2週に一度くらいの頻度で、毎回8名程の患者さんに治験していただきました。
結果は、皮膚科の患者さんにもたいへん好評で、毎回満員になり、実際に目ざましい効果があった患者さんもいらっしゃいました。皮膚の病気を治すためには、上辺だけでは効果は一時的であり、身体の内側から原因を取り除かなくては、より良い結果は期待できません。外からだけでなく、内側からきれいになるための「正しい知識」をみなさんに身に付けていただきたいと思います。それには、日頃のセルフケアがとても大切です。
その点は、木津先生のカイロプラクティック治療に対する考え方ととても類似していると思います。
これからも、根本治癒とセルフケアについて、積極的に木津先生と意見交換をしながら、一人でも多くの患者さんの悩みを解決していきたいと思っています。